健康な状態の歯ぐきは、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が1~2mm程度です。歯ぐきの周りに歯垢がたまり、そのままの状態にしていると、細菌が繁殖して歯周病になり溝が深くなって徐々に骨を溶かしていきます。歯周病治療をすることで進行を抑えることはできますが、骨をもとの状態に戻すことはできません。早期発見・治療で歯周病から大切な歯を守りましょう。
1.歯肉炎
歯ぐきの周りに炎症が起きて、歯周ポケットの溝が2~3mmになった状態です。この段階でしたら歯みがきや歯周病治療でほぼ完治できます。
2.軽度の歯周炎
歯ぐきの炎症がひどくなり、歯周ポケットの溝が3~5mmまで深くなった状態です。歯周病菌により歯を支えている骨や歯根膜の破壊が始まります。治療では、ポイックウォーターやパーフェクトペリオと歯石除去で、歯周病の進行を食い止めます。
3.中度の歯周炎
炎症がさらに広がり、歯周ポケットの溝が4~7mmまで深くなった状態です。歯槽骨の半分が溶かされてしまい歯がぐらつくようになります。この段階になると歯石除去だけでは改善が難しく、歯周外科の対象となります。
4.重度の歯周病
さらに進行すると歯周ポケットの溝が6mm以上になります。歯槽骨の半分以上が溶かされた状態になり、歯がぐらぐらします。歯周外科の対応となりますが、それでも治療が困難な場合は、抜歯となります。