歯周病は歯周病菌の出す毒素で骨が溶けていく病気です。ポイックウォーターや、パーフェクトペリオを使った歯周病治療で、歯周病を改善させます!
歯周病は、日本人が歯を失う原因のトップを占める病気です。40代以降になる病気と思われがちですが、意外と早く、10代の頃から始まります。自覚症状はありませんが徐々に進行していき、35歳になると80%以上の人が歯周病になっています。
歯周病の怖さは、初期症状がほとんどないこと。症状が現れた頃にはかなり悪化していて、状態によっては歯を抜かなければなりません。歯周病は治療をすれば進行を食い止めることはできますが、一度溶けてしまった骨をもとの状態に戻すことはできません。歯周病から歯を守るには、早期発見・治療と予防が一番の近道です。
当院では、ポイックウォーターやパーフェクトペリオを使った歯周病治療で、歯周病菌を徹底的に除菌して、高い効果をあげています。
歯周病治療で最も大切なことは、原因菌の徹底したコントロールです。基本的には、専用器具で歯石・歯垢と一緒に原因菌を除去しますが、すべてを完全に取り除くことはできません。当院の歯周病治療は除菌水や内服薬などを使い、細菌を徹底的にコントロールする治癒効果の高い治療です。
1.位相差顕微鏡で「見せる」歯周病治療
歯周病治療で大切なことは、お口の状態をきちんと把握することです。ご自身でお口の中に細菌がいることを理解しなければ治療効果が半減します。症状の重い方には位相差顕微鏡を使って歯周病菌をお見せしています。実際に患者さまに見ていただくと、ほとんどの方が驚いて前向きに治療に取り組むようになります。なお、位相差顕微鏡をお見せしただけでは、歯周病はよくなりません。あくまでもモチベーションを高める一つのきっかけとして、位相差顕微鏡を使っています。
●位相差顕微鏡
位相差顕微鏡は、細菌や微生物が観察できる光学顕微鏡です。お口の中の歯垢(プラーク)を採取して顕微鏡でのぞくと、ミクロン単位の歯周病菌が観察できます。歯周病菌の状態は歯周病の進行度合いに比例し、症状が重くなるほど重症な菌の量が増えて、活発に動いています。
2.歯周病菌を根こそぎ退治!
歯に付着している歯石は細菌の温床で、そのままにしておくと歯周病が進行して細菌の出す毒素で骨が溶かされてしまいます。当院では、細菌をコントロールすることが最も効果的な治療だと考え、歯石除去を基本とした歯周病治療を行っています。
スケーラーと呼ばれる専用器具を使い、歯や歯周ポケットに付着した歯石を1本1本除去します。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯周ポケットの内側など、取り残しのないようにこそげ取っていくと、口腔内の衛生環境が整って歯ぐきの状態が安定してきます。
3.洗口水で歯周病菌を強力に除菌!
治療効果を高めるために、ポイックウォーターやパーフェクトペリオを歯周病治療に取り入れています。ポイックウォーターやパーフェクトペリオは、除菌・溶菌効果の高い洗口水です。これらの除菌水でお口をすすぐと、歯周ポケットの奥深くに潜んでいる細菌まで強力に除菌します。歯周病治療終了後に継続して使い続けると、歯周病予防にもなります。また細菌による不快なニオイも消えるので、口臭予防効果もあります。当院ではコミュニケーションを大切にしていますので、患者さまのご要望を伺った上で洗口水をおすすめしています。
●ポイックウォーター
不純物を極力取り除き、食塩と超純水を電気分解した除菌水です。薬品を一切含んでいないので、体に害がなく安心して使えます。ほとんどの細菌やウィルスを瞬時に除菌するほど高い除菌力があります。お口に含んで15~30秒うがいすると、お口のネバネバがなくなります。継続して使うことで、歯ぐきの状態が改善されて歯ぐきの腫れや出血、口臭などが改善されます。
●パーフェクトペリオ
パーフェクトペリオは、野口歯科医学研究所(現パーフェクトペリオ㈱)が研究・開発した次亜塩素酸電解水です。高い溶菌力があり、お口に含んで10秒間すすぐと細菌が死滅していきます。しかも人体にはまったく影響を与えませんので、安心して使うことができます。歯周病からむし歯、口臭予防まで期待できます。
※クリックで拡大します歯周病はお口の中の病気ですが、様々な病菌に影響を与える病気です。歯周病菌が出した毒素が唾液や血液を通して全身に回ると、心臓・脳血管系疾患や、誤嚥性肺炎・低体重児出産・関節炎などを引き起こすといわれています。また喫煙や、骨粗しょう症・糖尿病などは、歯周病リスクを高めるので、お口の衛生管理に気をつけましょう。
歯周病と関連のある病気
●脳血管疾患・心臓疾患
歯周病菌の毒素の死骸が血管の周りに付着すると、動脈硬化を引き起こします。それが心臓や脳の血管を詰まらせて、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
●関節炎・腎炎
歯周病菌の毒素が関節や腎臓に蓄積されて拒絶反応を起こすと、関節炎や腎炎を発症します。
●誤嚥性肺炎
歯周病菌が器官や肺に入り込むと、誤嚥性肺炎を引き起こします。
●低体重児出産
妊娠期は口腔内が不安定になり、歯周病になりやすくなります。歯周病菌の毒素が血管を通して子宮内に運ばれると、早産や低体重児出産のリスクが高くなります。
健康な状態の歯ぐきは、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が1~2mm程度です。歯ぐきの周りに歯垢がたまり、そのままの状態にしていると、細菌が繁殖して歯周病になり溝が深くなって徐々に骨を溶かしていきます。歯周病治療をすることで進行を抑えることはできますが、骨をもとの状態に戻すことはできません。早期発見・治療で歯周病から大切な歯を守りましょう。
1.歯肉炎
歯ぐきの周りに炎症が起きて、歯周ポケットの溝が2~3mmになった状態です。この段階でしたら歯みがきや歯周病治療でほぼ完治できます。
2.軽度の歯周炎
歯ぐきの炎症がひどくなり、歯周ポケットの溝が3~5mmまで深くなった状態です。歯周病菌により歯を支えている骨や歯根膜の破壊が始まります。治療では、ポイックウォーターやパーフェクトペリオと歯石除去で、歯周病の進行を食い止めます。
3.中度の歯周炎
炎症がさらに広がり、歯周ポケットの溝が4~7mmまで深くなった状態です。歯槽骨の半分が溶かされてしまい歯がぐらつくようになります。この段階になると歯石除去だけでは改善が難しく、歯周外科の対象となります。
4.重度の歯周病
さらに進行すると歯周ポケットの溝が6mm以上になります。歯槽骨の半分以上が溶かされた状態になり、歯がぐらぐらします。歯周外科の対応となりますが、それでも治療が困難な場合は、抜歯となります。