小児歯科で大切なことは、大人になってからも気軽に歯医者さんに行くことができるよう、通いやすい環境づくりをすることです。
お子さまはとても繊細で、無理やり治療をしようとするとトラウマを残してしまいます。それがもとで歯医者さんに行かれなくなると、将来むし歯だらけになってしまう可能性があります。当院では、お子さまが通いやすい環境をつくり、無理をさせない優しい治療を心がけています。
お子さまが納得できるまで治療はしません！
お子さまの歯にむし歯ができると、すぐに歯を削ると思っている方が多いと思います。当院ではきちんと説明をして、納得してもらってから治療をします。もし嫌がったり、泣き出してしまったりしたら、無理強いすることはありません。
「大丈夫だからね」と優しい声をかけたり、なだめたりしながら不安を和らげてあげます。それでも治療が難しい時はお話しだけで終わることもあります。回数をかけながらゆっくり馴らしていくと、心を開いてくれるようになります。その段階でドクターが「治療をしようか？」というと、大きなお口を開けて、治療させてくれるようになります。
小児期の乳歯は、いずれ抜けて永久歯に生え変わります。むし歯になったら治療するのがベストですが、お子さまの心の状態によっては、様子を見てあげることも必要です。無理して治療をしなくても、いずれ治療ができる時期がやってきます。それまで悪化させないように気をつけながら、永久歯に生え替わればいいのです。
患者さまの中には、8歳の時から20年以上も通い続けている方がいます。当時は泣きながら入ってきましたが、少しずつ慣らしていったので歯医者さん嫌いが克服できました。大切なことは、気軽な気持ちで一生歯医者さんに通えるような精神状態にしてあげることです。ゆっくり気長にお子さまと向き合っていきますので、安心してお任せください。
歯ブラシ指導
ドクターが、歯ブラシ指導を行います。染め出しを使い、汚れが残っている場所を鏡でお見せしながら正しい歯みがき方法を教えます。実際に歯ブラシを動かしながら指導しますので、ご自宅でお使いの歯ブラシをお持ちください。
シーラント
小児期の歯はとても柔らかく、特に奥歯は歯ブラシがあたりにくいのでむし歯になりやすい場所です。シーラントは、奥歯の溝に蓋をしてむし歯を予防する処置です。歯科用プラスチック樹脂を奥歯に詰めると、汚れがたまらなくなりむし歯を防げます。シーラントが取れなければ効果が持続しますが、取れてしまったら、再処置が必要です。
フッ素で口腔ケア
フッ素には、歯質を強くしてむし歯を予防する効果があります。お子さまには、予防効果の高いフッ素洗口剤の使用をおすすめしています。洗口剤でお口をすすぐと、フッ素が歯の表面をコーティングしてむし歯になりにくくしてくれます。
